預金封鎖の可能性(その2)

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さて今回は、日本で最も直近に行われた預金封鎖について書いてみます。
 
1947年2月17日、預金封鎖と新円切り替えが実施されました。突然政府がすべての銀行を封鎖して、預金の引き出し制限を行なったのです。
 

 
さらに旧紙幣は使えなくして、新円に切り替えました。具体的には「圓」から「円」に切り替わったのです。どちらも「えん」と読むので切り替わった印象が薄いのですが、これらは全く別の通貨です。
 
そして新円切り替えの際に、政府は最大90%の「財産税」を課税して、借金を帳消しにしたのです。
 
日本で行われた預金封鎖については、2015年にNHKのニュースウォッチ9でも取り上げられました。9分弱と少し長いのですが、とても興味深いので是非視聴してみてください。
 

 
もちろん、戦後間もない混乱期と現在では事情は異なります。しかし、一つの可能性としては認識しておいた方が良いと思います。
 
日本政府は過去にも巨額の財政赤字に苦しんだことがあり、その時に預金封鎖と新円切り替えによって国民に巨額の財産税を課し、財政を立て直したという事実があります。
 
そして今現在、日本政府は再び巨額の財政赤字を抱えており、当時と似たような財政状況にあるということです。
 

周辺事情からも楽観視はできません。
 
2016年1月から始まったマイナンバー制度によって、今では個人の資産状況は完全に把握されています。そしてもし政府が預金封鎖に踏み切った場合、それに抗議しようとして反対者を集めれば、2017年7月11日から施行されている共謀罪を適用されてしまうかもしれません。
 
外堀は着実に埋められてきているような気がするのです。
 
また時代背景として、Fintech革命、特にブロックチェーン技術の目ざましい発展があります。ビットコインに代表されるいわゆる仮想通貨(正しくは暗号通貨)が実用レベルに達してきており、日本のメガバンクも準備を始めています。
 
2016年1月の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)において、ドイツ銀行のジョン・クライアン最高経営責任者が、「現物通貨は10年以内になくなる」と発言したのは記憶に新しいところです。
 
つまり、お金が切り替わる下地はすでに整ってきているというわけです。
 
そして以下は極めて個人的な感覚なのですが・・・
 
向こう1~2年の動きを見てみると、2019年5月1日に天皇陛下の生前退位を受けて新天皇陛下が即位予定、2020年7月24日に東京オリンピック開催、さらに安倍総理は2020年に憲法改正云々と発言していました。
 
2019年から2020年にかけて、一つの時代の区切りとなり得るような象徴的なビッグイベントが集中しています。この期間、あるいはその前後に何かが起こるのではないだろうか・・・、そんなことを勘ぐってしまうのですが、ちょっと考えすぎでしょうか?

 
最後まで目を通していただき、ありがとうございます!
あなたにすべての良きことが雪崩のごとく起きます!

 

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預金封鎖の可能性

目安時間:約 3分

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さて、日本の財政赤字を解消するために、最も現実的なのは「国内貯蓄を借金返済にあてる」という方法かもしれない、という話でした。
 
ここで注意していただきたいのが、国内貯蓄の内訳で、以下のようになります。
 

国内総貯蓄=政府貯蓄+法人貯蓄+個人貯蓄
 
つまり個人の貯金も含まれているわけです。
 

日本の借金といっても、本来日本政府の借金であって、決して個人の借金ではあり

ません。それなのに、政府の借金を返済するために個人の貯金が使われるとは、あまり気持ちの良い話ではありません。
 
本当にこんなことがあり得るのでしょうか?
 
残念ながらあり得るのです。例えばキプロスでは、2013年3月16日に預金封鎖が行われました。突然金融機関が封鎖され、お金を引き出せるようになった時には、すでに預金額に対して10%近くが「銀行預金課税」として強制的に徴収された後だったのです。

 
「キプロスではそうだったかもしれないけど、世界第3位の経済大国、先進国の日

本がそんなことをするはずがない」と思われるかもしれませんが・・・
 
実は日本でも前例があるのです・・・。

 
ちょっと長くなりましたので、今回はここまでにします。

 

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