\(^▽^)/
アロハ~!
しあわせ探検家の晋作です!
ご機嫌いかがですか?
さて、「CAMRの胎動-解題!実用理論辞典」の続きです。
前回「アフォーダンス」の導入の部分を紹介させていただきました。今回は、
その続きです。
まずは、論文を見てみましょう。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆以下引用★☆★☆★☆★☆★☆★☆
アフォーダンスはギブソンの造語である。基になっているのはアフォードと言
う動詞で、「~できる、提供する」という意味を持つ。アフォーダンスとは環
境に存在する事物から、動物(人を含む)に与えられる価値や意味である。こ
れまでのところ、価値や意味は人が判断するものであると考えられている。と
ころがギブソンは、見る者によって左右されない普遍的な価値が物から提供さ
れると考えているのである。
たとえば、ある人がむき身のカキ(牡蛎)を見たとする。これまでの考えで
言うなら、過去に「食べることができる」という見るなり聞くなり食べるなり
の経験をしており、それを基にカキが自分に取って食物であるという意味を人
は判断するのである。しかしギブソンによるとそうではない。むき身のカキは
もともと「食べれるよ」と語りかけているのである。しかも観察者(つまり私
たちを含む動物)が空腹かどうかに関わりなく、語りかけているのである。
一つの物体はたくさんの情報を提供しており、どの情報が受け取られるかは
観察者との相互作用の結果による。台所の食卓の前の椅子を考えてみよう。普
通この椅子は「座って」と語りかける。このことを座ることをアフォードする
と表現しよう。幼児なら這いあがることをアフォードする。ゆで卵を持ったと
きに、座面でコンコン殻を割ることをアフォードするかも知れない。あるいは
夫婦喧嘩の中では、相手を打ち据えるために振り上げることをアフォードする
かも知れない(わが家の話ではない)。棚の上の物を取るときには、その上に
立つことを・・・きりがないのでやめる。
椅子が無限のアフォーダンスを持つように、私たちの暮らす環境も無限のア
フォーダンスを含んでいる。それらは知覚すべき物として常に存在する。それ
らにどのような価値を見いだすかは、観察者による。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆引用終わり★☆★☆★☆★☆★☆★☆
ここで、「アフォーダンスとは何か?」という部分が語られています。従来的
な考え方では、ある現象の意味や価値は、人が見い出すものだと考えられてい
ました。
しかし、ギブソンは環境からも普遍的な情報が提供されていると言います。結果
として、両者の相互作用によって、その時その場の状況に応じて、情報の意味
や価値が決まることになります。
ギブソンの主張はまるで、従来的な科学へ挑戦状を叩きつけているかのようで
すね。なぜなら、従来的な科学では「再現性」というものが重視され、「その時その場の状況によって、、」などという曖昧さは、徹底的に排除したいことのはずだからです。
はてさて、この後の展開やいかに・・
【引用・参考文献】
西尾幸敏:実用理論事典-道具としての理論(その1).上田法治療研究会会報
, No.18, p17-29, 1995.
西尾幸敏:実用理論事典-道具としての理論(その2).上田法治療研究会会報
, No.19, p1-15, 1995.
西尾幸敏:実用理論事典-道具としての理論(その3).上田法治療研究会会報
, Vol.8 No.1, p12-31, 1996.
西尾幸敏:実用理論事典-道具としての理論(その4).上田法治療研究会会報
, Vol.8 No.2, p76-94, 1996.
西尾幸敏:実用理論事典-道具としての理論(その5).上田法治療研究会会報
, Vol.8 No.2, p120-135, 1996.
西尾幸敏:実用理論事典-道具としての理論(その6 最終回).上田法治療研
究会会報, Vol.8 No.3, p120-135, 1996.
最後まで目を通していただき、ありがとうございます!
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マハロ~!
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