\(^▽^)/
アロハ~!
しあわせ探検家の晋作です!
ご機嫌いかがですか?
さて、「CAMRの胎動-解題!実用理論辞典」の続きです。
前回「はじめに」の部分を紹介させていただきました。今回から本文の方に入って行き
ます。
一番最初に取り上げられているのは「アフォーダンス」です。
まずは、本文を見てみましょう。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆以下引用★☆★☆★☆★☆★☆★☆
私が何か書くときは、女房にそのアイデアを聞いて貰い、意見を聞くことにしている。
彼女は養護学校の教員で、しばしば貴重な意見をくれる。今回、アフォーダンスに関す
る意見をまとめて聞いて貰った。彼女はいくつか質問を繰り返した後で次のように言っ
た。「なんだか、たわごとにしか聞こえないわね。」
アフォーダンスというアイデアを生み出したのは、ギブソンというアメリカの知覚心理
学者である。彼のアイデアは全く理解しがたいところがある。「認知心理学の父」と呼
ばれたナイサーが、ギブソンとの出会いを以下のように紹介している。
「初めて会ったとき、私は彼が単なる利口な人だと思っていました。やがて時が経つに
つれ、『まったく、なんて彼は頑固なやつなんだろう。どうして<情報は光の中にある
>なんていい続けているんだ?彼は議論が好きなだけなのさ。』と考えました。その後
三年、ある真夜中に、私は、彼が正しいと気づいて、飛び起きました。情報は光の中に
ある。だって、その他のどこにあり得るんですか。」
ナイサーでさえ、理解するのに三年の月日がかかったのだ。私がうまく説明できず、女
房が「たわごと」と感じても無理がない。
佐々木は以下のように述べている。「ギブソンには『読んで理解する』範囲を越える部
分がある。始めは何度読んでもなかなかわかった感じがしてこない。しかし、時間をか
けて繰り返しその考え方につきあっているとじわじわと変化してくる何かがある。そし
て、いつか、それまでとはまったく違う世界を見ていることに気がつく。」
★☆★☆★☆★☆★☆★☆引用終わり★☆★☆★☆★☆★☆★☆
アフォーダンスというのは、日本のPTの世界でも一時期少し流行りましたね。しかし、その本質を理解することは、そう簡単なことではなかったようです。
多くの場合、アフォーダンスという言葉を表面的に捉えて使っていたに過ぎず、その本質を捉えた臨床応用の試みというのは、少なくとも僕の知る限りでは、CAMR以上のものはありませんでした。
まだここでは、アフォーダンスとは何か、というところまでは触れられていませんので、また次回以降をお楽しみに。
※ギブソンの主著は「生態学的視覚論」です。
※「佐々木」とはアフォーダンスを日本に紹介した第一人者、現在、多摩美術大学教授の佐々木正人氏のことです。
【引用・参考文献】
西尾幸敏:実用理論事典-道具としての理論(その1).上田法治療研究会会報,
No.18, p17-29, 1995.
西尾幸敏:実用理論事典-道具としての理論(その2).上田法治療研究会会報,
No.19, p1-15, 1995.
西尾幸敏:実用理論事典-道具としての理論(その3).上田法治療研究会会報, Vol.8
No.1, p12-31, 1996.
西尾幸敏:実用理論事典-道具としての理論(その4).上田法治療研究会会報, Vol.8
No.2, p76-94, 1996.
西尾幸敏:実用理論事典-道具としての理論(その5).上田法治療研究会会報, Vol.8
No.2, p120-135, 1996.
西尾幸敏:実用理論事典-道具としての理論(その6 最終回).上田法治療研究会会
報, Vol.8 No.3, p120-135, 1996.
最後まで目を通していただき、ありがとうございます!
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マハロ~!
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