リハビリのコミュ力

タイトルが「リハビリのコミュ力」なので、患者様とのコミュニケーション方法についての本かと思いきや・・・、意外や意外、すぐに使える臨床的なアイデアが満載でした。

本書のベースには、1990年にアメリカで開催されたⅡSTEP会議においてそれ以後の理学療法教育の主流のアイデアとして採択されたシステム論とそこから導かれた課題主導型アプローチがあるようです。著者自身も丁度このころアメリカに留学しているようなので、これらの影響を強く受けているものと思われます。

しかし面白いのは、単純にシステム論→課題主導型アプローチの枠組みに収まっていないところです。それらをベースにしながらも、著者自身の長年の臨床経験も加味して、「医療的リハビリテーションのための状況的アプローチ」という独自の体系を創り上げた力技はアッパレです。

少し聞きなれない言葉などもありますが、全体的に会話調でサクサク読めてわかりやすくまとめられていると思います。そしてもちろんこの本のアイデアだけですべてがうまくいくというほど我々の臨床は単純ではありませんが、問題解決の幅が広がることは間違いないと思います。

この本の内容を受け入れるとか臨床応用するとかは別にしても、すべての臨床家に手に取って考えてもらいたいような問題提起も、さりげなくなされているように感じました。
 
あなたも本書を手にして、目から鱗が落ちるような新しいリハビリの世界観に触れてみませんか?

 
西尾幸敏著「PT・OTが現場ですぐに使える リハビリのコミュ力
 
 

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